私が実際に読んだ1,000作品以上の中から選りすぐりの二次創作作品たちを紹介します。
はじめに
昔から読書が好きで、小説やビジネス書はもちろん、ライトノベルからノベルゲームや二次小説やSS*1も好んで読みます。
その中でも「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(通称:俺ガイル)は二次創作物の数も多く、SSのクオリティも高くて楽しめます。
これまで 俺ガイルSSを実際に1,000作品以上読んできた 中から、おすすめの作品達を紹介します。
オススメ作品
個人的名作・特におすすめの作品
比企谷八幡「気づいたら雪ノ下と同棲していた」
よくある「嘘から出た真」系のお話。個人的には大好物でして、本作は雪乃がとても魅力的に描かれている良作です。
雪ノ下「ねこすきいいいいいいいいいいいいいい」
これはいいコメディ。サブレがいい味出しています。
いろは「…あれ?もしかして比企谷せんぱいですか?」
いろは「せーんぱい♪」八幡「……」ペラ、ペラ
いろは「せんぱーい、そろそろ千葉ですよー。起きてくださーい」
これはいいいろはす。大学でいろはに再会してからの短編3連作です。
こうした作品が読めるのはSSならではですね。さりげない心理描写も上手で、かなりのSS巧者とお見受けしました。
八幡「37.5℃か…」
主人公がヒロインに看病されるという、SSではよくあるシチュエーションですが、このいろはすはかなりポイント高いです。
陽乃「雪乃ちゃんはいったいどうしたいの?」
みんな素直だったら・・・というIF。カナダってすごい。
八幡「同音異義語にご注意を」
お笑いコンビ「アンジャッシュ」のコントのような作品・・・と言えば大体どんな内容か伝わるでしょうか。起承転結が上手くまとまっていて、SSの見本のような作品です。本作は結衣がメインです。
【俺ガイル】八幡「比企谷…小雪?」
タイトルから推測できるとおり、八幡と雪乃の間の子どもである「比企谷小雪」が登場するのですが、オリジナル子どもキャラが登場する俺ガイルSSでは、本作が個人的に最高傑作だと思っています。ラストシーンが愛おしいほど素晴らしいです。
そうして、一色いろはは本物を知る – ハーメルン
WEB小説投稿サイトハーメルンからは、こちらの作品をチョイス。
ストーカー被害に遭い、奉仕部へと駆け込むいろは。解決のため八幡が偽装彼氏となるが・・・というお話。際どい表現があるのでご留意を。奉仕部がある以上、納得感のある形でいろはと距離を縮めるには相当な描写の積み重ねが必要で、本作はそれを高いレベルでクリアしており、いろはモノとしては最高峰でしょう。
「泥酔フレンズ」/「くりむぞん」の小説 [pixiv]
素晴らしい作品。
ヒロイン3人との絶妙な関係性・距離感が、軽快なやりとりでスラップスティック的に展開されます。台詞回しも自然で滅茶苦茶レベル高いです。
個人的には俺ガイルSSの1つの到達点とも言える作品です。
「ふれて未来を」/「くろあり」の小説 [pixiv]
シチュエーションがいいですね、大好物です。本好きの2人の距離を縮めるためのそのアイデアに脱帽しました。
雪ノ下雪乃好きにおすすめの作品
雪ノ下雪乃はメインヒロインでもあり、おすすめしたい良い作品がとても多いです。
下記でまとめていますので、ぜひご覧ください。
由比ヶ浜結衣好きにおすすめの作品
タイトルからなんとなくオチは想像できますが。結衣かわいい。
由比ヶ浜「ヒッキー大変!小町ちゃんと体が入れ替わっちゃった!」
意外にも展開はシリアス寄りです。読ませる力のある作品。
テンポがよいです。オチも好き。
結衣好きにおすすめ。かなり長いですが読み応えがあります。オリキャラが出てくる点、ご留意ください。
続編:
【後編】 結衣「ヒッキーがまたあくびしてる…」
【おまけ】結衣「ヒッキーがまたあくびしてる…」
ちょっと三点リーダが多いのが気になりますが、結衣が魅力的に描かれます。そしてオチがいいです。
「八幡「だから…………さよならだ、由比ヶ浜結衣」」/「nanamihito」のシリーズ [pixiv]
長いですが、文章力も構成力もレベルの高い作品で俺ガイルSSでは必読の作品ではないかと。ただし、八幡がとびきり面倒な男になってます(苦笑)。
一色いろは好きにおすすめの作品
一色いろは作品の中盤から登場したにもかかわらず、かなりの人気キャラで、おすすめしたい良い作品がとても多いです。
下記でまとめていますので、ぜひご覧ください。
川崎沙希好きにおすすめの作品
こちらは珍しい川崎物。川崎は常識人なので、上手く料理しないとSSではなかなか輝けなくて残念ですが、本作では上手に魅力を描いていると思います。
川崎モノ。俺ガイルSSはサブヒロインの作品に良作が多いのが嬉しいですね。
八幡「川崎家に居候することになった」沙希「遠慮しないでいいから」
八幡があまりの周囲からの冷遇に家を飛び出していつの間にか川崎家に居候することになるというお話。最初のあたりの八幡への周囲の対応の描写が許容できればあとは止まりません。川崎モノとしては最高峰の作品です。
構成がしっかりしているので、引き込まれます。アンジャッシュのコントを見ているかのような面白さもあります。川崎モノは割と平均的に作品レベルが高いですね。
その他のおすすめ作品
平塚「比企谷、そもそも君は誰の専業主夫になるつもりなんだ?」
平塚先生物。「ウブ・思い込み激しい・すぐ泣く」という二次創作における静先生の要素が程よくまとまっている作品です。
珍しい三浦物。原作の世界観とかけ離れることなく、絶対に描かれないであろうストーリーを上手に魅せてくれます。
催眠術で八幡を葉山のようにすると・・・というお話。SSならではの設定ですが、それを上手に料理していて面白いです。
タイトルとは違い実際には、奉仕部の3人のお話。雪乃→猫。結衣→犬。
監督「3、2,1」 比企谷八幡「青春とは悪である・・・・・・」
なるほど、こういうSSもありなのか、と思わされました。メタ的な楽しみができますね。
設定が一捻り。好き嫌いがあるかもしれませんが、私は純粋に感心しました。
こういうSSを書こうとする発想は自分では出てこないですね。脱帽です。
ホワイトデーで女性陣にお返しする様子が淡々と描かれますが、これくらいサラッとした作品もいいと思います。
小町「ねえお兄ちゃん。小町ね、結婚するよ。……小町的にポイント、低いかな?」
俺ガイルSSでなくても通用しそうですが、こういうしっとりとした作品もアリです。いろは「…あれ?もしかして比企谷せんぱいですか?」 の作者の作品のようです。
小町「お兄ちゃん、今年の小町のバレンタインデーは中止となります。」
バレンタインデーのIF。特定のカップリングはなく、雪乃・結衣・いろは・沙希・小町が登場します。
こちらもバレンタインデーのIF。奉仕部の3人を中心にバレンタインデーの様子が丁寧に描かれます。
本当に共感できる「あるある」で笑ってしまいました。後半は初詣のお話。
八幡がみんなに誕生日を祝ってもらいます。
誰の娘なのか一目瞭然ですね。雪乃分がかなり色濃くでた娘ものです。
小町「お兄ちゃん、明日話しかけられたら相手の下の名前呼んで返事して」八幡「は?」
ドラマCDとかにしてほしい作品です。
ホワイトデーのお話。丁寧な描写に好感が持てます。
別にクロスオーバー作品ではなく、中の人つながりの折本もので、中身は程よいイチャイチャもので、こういう世界線もありかな、と思わされます。
タイトルどおり、席替えによって始まる新たな俺ガイルの物語・・・。
「やはり俺がヨメをチョイスするのはまちがっている。」/「瑞瀬 了」のシリーズ [pixiv]
未来からやってきたという三人の娘はそれぞれ母親が違って・・・オリキャラ注意ですが、筆力高いので、気になりません。起承転結もしっかりしており、かなりの良作です。
俺ガイルSSといっていいかは微妙ですが、そのアイデアに脱帽です。
「奉仕部活動記録 比企谷八幡欠席編」/「くりむぞん」の小説 [pixiv]
八幡がいない奉仕部でヒロイン3人が、八幡について語ります。3人がどんな表情・動きで盛り上がっているかが想像できそうな高い描写力のある作品です。
折本好きにぜひおすすめしたい作品。折本作品の展開は大体どの作品も同じようなルートを通るわけですが、台詞回しも自然で原作に近い空気感なので、こんなルートもあり得るのかな、と思わされます。
原作・アニメ「完」を最後まで見てから読むことを強く推奨。原作の雰囲気をとても高いレベルで再現しており正直脱帽レベルです。大きな山場があるわけではなく淡々と進んでいきますが、ヒロインそれぞれがキラリと輝く場面があり、隙がない超良作です。
原作・アニメ「完」を最後まで見てから読むことを推奨。登場人物がそれぞれヤバい方向に拗らせており、ちょっとキャラ崩壊気味ですが、これくらいは許容範囲です。葉山のキャラクタがとてもよく、このシリーズの葉山が一番好きかもしれません。
私が高く評価したい作品の特徴
以下のような作品です。
今後も随時更新予定です。
おすすめの俺ガイルのゲーム
SS好きならこちらの作品もおすすめです。
原作を追体験しつつ主要キャラの個別ルートが味わえます。
*1:サイドストーリーまたはショートストーリーの略で、 主にファンによる非公式の二次創作小説
※本ページのアイキャッチ画像は、小学館::ガガガ文庫 より引用。