「俺ガイル完」Blu-ray&DVD初回限定版特典の書き下ろし小説「俺ガイル‐新‐」第2巻の感想です。ネタバレを含みますので、くれぐれもご注意ください。
章別感想
interlude 何はともあれ、由比ヶ浜結衣は相槌を打つ。
結衣視点の語り。
結衣といろはと小町の三人はバランスが取れていて、読んでいてテンポもいいし心地よく、書き手としても書いていて楽しいだろうなと思います。
ただ、結衣といろははこの新シリーズで気持ちにどう決着をつけるのか。
本シリーズのもう一つのテーマなのだろうと背筋が伸びる思いがしました。
にもかかわらず、彼女が猫を飼えないいくつかの理由。
八幡と雪乃の時間つぶしを眺めるパート。
意外と積極的な雪乃に八幡はもちろん、読者としても「ヤバイですね☆」って感じですね。
コメダ珈琲に行くシーンとか、いいですね。
語彙力死んじゃってますが、本当に語彙力殺される破壊力です。
このパートのみで、本巻を読む価値ありだと思います。
拝啓、質問と沈黙の多い料理店より。
そして本巻メインの雪乃母・陽乃との会食です。
将来のための見極めモードに入っている雪乃母(ははのん)は、すでにキャラ崩壊の兆しが見え始めました。
天丼(※)しはじめちゃいましたからね・・・
※天丼(てんどん)とは「同じギャグやボケを二度、三度と繰り返すことで笑いを取る手法」のこと
陽乃はちょっとむずかしい立ち位置ですね、どう活かせばいいのだろう。
八幡と雪乃をより強固に結びつける狂言回し役ですかね・・・
新シリーズは7巻まで続くと思いますが、雪乃父(ちちのん)は出てきそうな予感です。
interlude
雪乃視点の語り。
顔をうずめて、足をバタバタしている雪乃かわいすぎます。
そして最後のシーンに少し憂いを残して、本巻は終了です。
まとめ
1巻に引き続き、100ページほどの特典小説でした。
随所に旬なネタ(鬼滅の刃、プリンセスコネクトなど)も散りばめられていて、大満足です。
しっかり各キャラが描かれつつも、主題が感じられました。
おそらく新シリーズの目指すところは、八幡と雪乃の関係が本当の意味で決着するのを描くことだと思います。
そこに至るまでに、ややシリアスな展開もありえそうですし、そこには前巻に登場した新キャラも今後絡んでくると思います。
ちょっと読めないのが結衣といろはですね。どういう方向に持っていくのか・・・楽しみです。