【おすすめ勉強方法】漢検準一級合格体験記(社会人)

その他・雑記

社会人としてフルタイムの仕事をしながら、2024年度第3回の漢字検定準一級を受験し一発合格見込みです。

試験結果

合格基準は総得点の80%(200点満点中160点)で、難易度による調整はありません。

配点自己採点目標
合計200177162
1 読み302926
2 常用漢字の表外読み1098
3 熟語と一字訓1088
4 共通の漢字1044
5 書き取り403634
6 誤字訂正10108
7 四字熟語303026
8 対義語・類義語201616
9 故事・成語・諺201816
10 文章題201716

合格に至るまでの勉強方法

勉強期間約6ヶ月、総勉強時間は200時間程度です。

主に勉強に使った教材は4つです。

  1. 頻出度順問題集
  2. 過去問題集
  3. webで入手可能な模擬テスト
  4. スマホアプリ

各教材の使い方

頻出度順問題集

多くの方が推奨されており、私自身も市販の問題集はこれ一冊でも合格可能と思いました。

過去24年間の出題を分析し、出る順で構成しています。出題傾向順に、Aランク、Bランク、Cランクに分け、効率よく学習できるようになっています。

読みすら半分もわからないので、まずこれを一周するのに1ヶ月以上を要しました。

解けなかったところは付箋や印をつけておき、2周目以降は付箋のついた問題だけやればいいです。私は3周しました。

本書は解答だけでなく、多くの語句や四字熟語の意味も掲載されているので、この1冊でしっかりと対策ができます。

ちなみに本試験型問題集ですが、私は結局市販の本試験型問題集は購入せずに済ませましたので、後述の模擬試験の経験が積めれば必須ではないです。ただし、自分で手配する手間がかかります。

なので、得点を伸ばしたいけどお金はあまりかけたくないのであればWebで入手する、手間を掛けずお金を出せる人は市販で1冊購入するとよいでしょう。

また、この問題集は別冊も有用でした。過去問での漢字の出題回数を明示した「準1級漢字音訓表」、常用漢字の表外の読みを頻出順に掲載した「表外の読みランキング」、「許容字体一覧」などが収録されており、特に許容字体一覧には随分助けられました。

私はこの1冊を極めれば合格率10%程度の難化回でも合格できると思います。

なお極めるレベル感としては、故事成語・諺で出てきたものが問題になっている箇所以外も含めて漢字で書けるなど、出題形式に左右されずによく出る漢字や語句を読み書きできることです。

近年の平均的な合格率20%程度であれば、各単元の頻出ワードと別冊の内容をほぼ完璧に頭に叩き込むレベルでギリギリ届くと思われます。

過去問題集

2025年2月現在販売されている最新版には21,22年度の計6回分が収録されています。

やらないと合格しないということはありませんが、本番の形式、難易度に慣れていくという点で敢えて避ける理由はないでしょう。

webで検索すれば何回分かの過去問には行き着くはずなので、コストかけたくない場合はそれでも。

なお、過去問は最新のものを優先して選ぶべきです。古いものは問題集でやることになるため、簡単に感じるものです。

スマホアプリ

手軽に進められるという点では スマホアプリもおすすめ です。数をこなす・空き時間を有効に使うという点で優れています。

四字熟語辞典ONLINE(アプリではなくwebサイト)
https://yoji.jitenon.jp/yojig/3180

筆順アプリ
https://apps.flipout.jp/dictionarykanjihitsujyun

問題集の1周目の間違えた問題は暗記カードアプリに登録しました。使用したのは下記です。

自分で作る単語帳 WordHolic!
[Google Playで手に入れよう]
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.langholic.wordholic
[App Storeからダウンロード]
https://itunes.apple.com/jp/app/id1434981148?mt=8

このアプリはPCで単語カードを作ってGoogleドライブ経由で登録できるのがよいところで、効率的にカードを作成できます。

共通の漢字以外、結果的に2500枚超のカードを作成しスキマ時間に暗記するようにしました。

漢字検定準1級 漢字検定対策問題集
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.jun1mondai.Jun1App

2000問以上の問題を収録しています。漢検マスターにない問題もあり、語句の解説も助かりました。

漢字検定準1級 「30日合格プログラム」
https://g.co/kgs/GfBgZZL

私は上記で手一杯でしたが、こちらでもいいと思います。

Webで手に入る模擬試験

有志の方が作成公開している模試を主観的な難易度別(主観)にまとめました。

低難度(9割は出来ておきたい)

旺文社漢検でる順問題集DL特典1,2
https://www.obunsha.co.jp/service/kanken2021/deru_j1.pdf

高橋書店 模擬試験
https://www.takahashishoten.co.jp/common/img/kanken/practice-1-1g.pdf

中難度(本番より難しい、160取れたら合格堅い)

風鑑模試(漢字note様) 1~3
https://note.com/tender_daisy389/n/nb99a8ae1b63c

漢検準1級 R6-1予想問題(大空様)
https://note.com/sky_kanjistudy/n/n1f4a1c9315b0

自作模擬試験(きの@らむたん様)
https://x.com/putitai/status/1317108483913756683

高難度(かなり難しい、やっておくと心に余裕ができるはず、私も全てやってはいません)

しずく模試(瀝/しずく様)1~8
https://note.com/875izumi_an1231/n/nc3671e043195

みかす模試(深霞(みかす)様) 1~20
https://x.com/hamaguri191/status/1796558195470880942

インスピ模試(インスピ様)
https://note.com/inspi615415/n/n18b8b00d4a99

自作模試(一二(あめつち)様) 
https://note.com/ametsuchi_new/n/n39d73ef810ce

私は公式の過去問と模擬試験合わせて、延べ35回分ほどこなしました(知識定着のため2回解いたのもあります)。
初合格を目指すだなら、高難度のものに臨むスタンスとしては点数に一喜一憂せず、知識の上積みに上手く活用するくらいで良いと思います。

合格への近道

多くの方が言う通り、四字熟語は早めに取り掛かっておくと、故事成語や対義語類義語といった他の大問にも応用できるのでおすすめです。

私は暗記カードの表に意味を書き、意味から四字熟語が書けるようになるまで繰り返しました。

そうすると意味が同じだったり似ているものが複数あることに気づきます。一つの意味から複数の四字熟語が連想できるくらいになれば、本番の四字熟語パートで8割は堅いでしょう。

私は読み問題はスマホで空き時間に、それ以外のパートはノートに何度も書くことで覚えました。

逆に共通の漢字は、再出が少なく効率が悪いので特別な対策はしませんでした。ここだけは語彙力テストだと思ったほうが良いです。

最後に

漢字検定は答えがほぼ定まっているので、学習すればするほど効果を感じ合格に近づけるのがよいところです。

準一級ともなると初めは聞いたこともない単語の応酬に面食らいますが、2周目からはペースアップすると同時に語彙力の向上に喜びを感じさえすると思います。

せっかくなら楽しみながら合格を目指しましょう。

これから受験される方の合格を祈っています。

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