【読書感想】「東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる 」犬塚 壮志

読書

村上醍醐です。

 

犬塚 壮志「東大院生が開発! 頭のいい説明は型で決まる」を読んでの感想です。

 

  

一言感想サマリー

他人への説明には、相手の理解や知識のギャップを埋める「知識の階段」を作ることが重要で、「IKPOLET法」という型にあてはめると実践しやすいが、大事なのは型を知ることではなく、型を使った実際のトライ・アンド・エラーである。

 

こんな人におすすめ

  • 教師・講師・家庭教師など「教えることが職業」の方
  • 営業やプレゼンの機会があるビジネスマン
  • 教育係になったビジネスマン
  • その他、誰かに何かしら説明することがある万人の方

 

内容紹介

元・駿台予備校人気日本一!!カリスマ予備校講師、話題沸騰の処女作!!

500人以上の東大合格者、2,000人以上の医学部合格者を生んだ
元・駿台予備学校のカリスマ講師(現・東京大学大学院生)が教える「最強の説明スキル」。

どうすればわかりやすい説明ができるか――。
そのノウハウやスキルを誰にでも使える「型」に落とし込んだ、最強の一冊!

 

感想

著者は元人気塾講師、教えることのプロ中のプロです。

自身の経験から生み出されたノウハウなので、非常に納得性が高くなっています。

 

前半は「わかりやすい説明」前提として、「相手にわかってもらえる状況を作る」ことが必要とあり、フレームワークや型に陥りがちな私には目からウロコでした。

自分と相手の知識や理解度にギャップがあると、絶対相手は理解できません。それは、肌感覚として実感できるかと思います。

そんなときは、自分と相手のギャップを埋める、著者の言葉を借りると「理解の階段」を作ることが絶対に必要です。

その階段を作るための方法論が、「IKPOLET法」というわけです。

 

IKPOLET法は、具体的には次の7つのステップでデザインされた説明用フォーマットで、「IKPOLET」は、各ステップのアルファベットの頭文字をつなげたものです。

 

STEP1 興味をひく(Interest)

STEP2 聴き手のもっている知識や認識にアクセスする(Knowledge)

STEP3 目的を示す(Purpose)

STEP4 大枠を見せる(Outline)

STEP5 つなげる(Link)

STEP6 具体化、事例、証拠を示す(Embodiment, Example, Evidence)

STEP7 転移(Transfer)

 

詳しい内容は本の中で解説がありますが、ほぼステップの名称だけでイメージはつくと思いますし、実はそんなに目新しいテクニックがあるわけではありません。

 

私がこの本を読んで考えさせられたのは、普段自分たちがなんとなく感じていることを、具現化・言語化することを重要性です。

この方法論を実践しつつ、例えば「興味を引く」にはどうすればいいか? 本書内では「欲を刺激する」などがありますが、そういったポイントを自分の言葉で定義していくことが本当の説明上手になるためには必要なのではないかと感じました。

 

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