「かえっこ」とは
概要は上記サイトから引用すると、以下の通り。
かえっこはいらなくなったおもちゃを使って地域に様々な活動を作り出すシステムです。
かえっこでは「カエルポイント」という世界共通の(?)「子ども通貨」(遊びの通貨)を使います。
流れは下記のとおりです。
- 参加者はまず、自分の家から使わなくなったおもちゃやグッズ、アクセサリー・本・CDなどを持ってきます。スタッフの子どもがいらなくなったおもちゃを査定し、おもちゃの価値に応じた「カエルポイント」を発行します。(1-3ポイント)
※例外でスタッフの子どもが感動したおもちゃに対して、感動ポイントがつけられる - 「かえっこカード」に「カエルポイント」をスタンプしてもらったらそのカードを持って「かえっこショップ」へ。「かえっこショップ」にはかえっこバンクで査定が終わったおもちゃがポイントごとにシールをつけられて並んでいる。
※感動ポイントで査定されたおもちゃは「オークションコーナー」に並ぶ - 「かえっこショップ」では自分の持っている「カエルポイント」の分だけのおもちゃを買うことができる。
- 「カエルポイント」が足りない子どもや、通りすがりでおもちゃを持ってきていない子どもは色々な作業を手伝ったりワークショップに参加しても「カエルポイント」を獲得できる。
※なんらかの地域イベントと抱き合わせで開催することが効果的 - 「オークションコーナー」に並んだ感動ポイントのおもちゃはかえっこ開催時間の終了する30分ほど前に「かえっこオークション」を開催して「競り」によって落札される
- 残った「カエルポイント」はこの間に使ってもいいし、次回の、または他の場所の「かえっこ」でも使える
これって小さな経済システムだ
子どもが自分の持っているおもちゃを評価してもらい「かえるポイント」という仮想通貨の形で価値を見える化し、その通貨で新たに自分にとって価値のあるおもちゃと交換する、というシステムは子どもたちにとって、経済システムを身近に体感できるよい機会になると思います。
そして、オークションというシステムを子どもながらに体験できるのも良いと思います。自分が有するポイントの中で、いかに高い購入条件を、どのおもちゃに費やすか。
本当に欲しいもの、自分にとって価値のあるモノを意識させることができそうです。
また、ポイントを稼ぐにはおもちゃを交換する他にイベントに参加する、という方法もあるので、一種の労働(実際には遊びのようなものなのでしょうが)への対価という見方もでき、よくできたシステムだな、と感じました。
「かえっこ」のメリット
複数の観点でのメリットがありそうです。
- 子どもの教育観点:経済とは何かを知らないうちに学べる
- 地域活性化の観点:イベントを抱き合わせることで、体験や交流の機会を増やすことができる
- 環境保護の観点:おもちゃを捨てることなく再利用することになる
開催情報
主な開催予定は上記サイトに掲載されています。
また、上記NPO法人では、かえるポイントシステムを防災に絡めたイベントの企画運営を行なっており、結構な頻度で全国各地でイベントを開催しているようです。
最後に
子どもにお金の概念を学ばせるには「おつかい」「お手伝いの対価としておこづかい」といったことがすぐに思い浮かびますが、これからの時代はもっと経済システムが複雑化し、小規模な経済圏が分散化し存在すると予想されます。
そういった経済システムの多様化に備え、ぜひ自分の子どもには一度このプロジェクトには参加させてみたいと考えています。