以前のエントリの続きです
▼オーダーを組んだエントリ
オーダー(再掲)
1(中)東野 圭吾
2(二)北村 薫
3(遊)有川 浩
4(三)森見 登美彦
5(捕)宮部 みゆき
6(一)貴志 祐介
7(右)新井 素子
8(左)森 博嗣
9(投)恩田 陸
1番から順に解説、好きな作品は順不同です。
1(中)東野 圭吾
言わずと知れたベストセラー作家。
本格ミステリーからコメディタッチ、バラエティに飛んだ作風に加え、
クオリティの平均値も高い印象があったので、この位置です。
いつの時期からか社会問題に切り込んだ作風になってきました。
出会いは「虹を操る少年」。中学二年くらいだったかと。
知る人ぞ知る「青春アドベンチャー」というラジオドラマでした。
自分の読書史を語る上で、欠かせない作家の一人。
【好きな作品】
- むかし僕が死んだ家
- 放課後
- パラレルワールド・ラブストーリー
- 天空の蜂
- 白夜行
2(二)北村 薫
世間的には「スキップ」「ターン」「リセット」の3部作で知られているかもしれません。
日本語が美しいイメージがあり、この位置になりました。
最近の作品はあまり読めていませんが、一時期は読み漁っていました。
出会いは「スキップ」。
中学三年くらいでしたか、「時と人の三部作」というフレーズに惹れました。
「覆面作家」シリーズは今ライトノベルで売り出したら絶対ヒットします。
世にでるのが早すぎた作品です。
【好きな作品】
- 覆面作家の夢の家
- 朝霧
- 覆面作家は二人いる
- リセット
- 空飛ぶ馬
3(遊)有川 浩
もうこの方も超有名作家の一人ですね。
野球でいえば、二塁打・三塁打をバンバン打ってくれるイケイケドンドンなイメージでクリーンナップを任せられます。
大衆文学とライトノベルの中間的な味わいが心地よい作風です。
出会いは社会人になってから「空の中」でした。
なんで今まで読んでこなかったのだろう、というくらい衝撃的な出会いで、
しかも文庫版の解説が、後述の新井素子なのが個人的には鳥肌モノなのでした。
【好きな作品】
- 図書館革命
- 旅猫リポート
- 海の底
- 空の中
- キケン
4(三)森見 登美彦
堂々の4番です。
正直当たり外れが個人的にはあるのですが、当たったときはたまらないです。
出会いは「夜は短し歩けよ乙女」。タイトルがいいですよね。
読んでみたら、独特の世界観にどっぷり浸かってしまいました。
マイベストは「恋文の技術」。
決して万人受けはしないであろう作品ですが、愛すべき作品です。
【好きな作品】
- 夜は短し歩けよ乙女
- 恋文の技術
- 有頂天家族
- 四畳半神話大系
- 新釈 走れメロス 他四篇
5(捕)宮部 みゆき
もう大御所といっていい方です。
用意周到に用意された世界観と丁寧な筆致と安定感、作品のパワフル感でクリーンナップ入りです。
出会いは「龍は眠る」。中学二年のころで、寝る間も惜しんで読んだ記憶があります。
ミステリ好きはこの作品からでしたので、忘れることのできない一作です。
マイベストは「レベル7」。序盤のドキドキ感がたまりません。
【好きな作品】
- レベル7(セブン)
- 火車
- 龍は眠る
- 理由
- とり残されて
6(一)貴志 祐介
人によって「ミステリー作家」か「ホラー作家」か「SF作家」か認識が変わりそう。
クリーンナップには入らないけど、大きい一発を持つということでこの位置です。
出会いは「青の炎」。
マイベストは何と言っても「新世界より」です。
様々なメディアミックスがされましたが、やはり小説がよいと個人的には思います。
【好きな作品】
- 青の炎
- 新世界より
- 悪の教典
7(右)新井 素子
最近の若い人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、
確実に昨今の特にライトノベル文化の礎になっている一人。
特徴は1980年代の作品にもかかわらず「あたし」の一人称で語られる文体。
そして、心理描写がとにかくすごく引き込まれるというか唸らされる魅力があります。
出会いは「グリーン・レクイエム」。
高校生くらいでしょうか、偶然に手に取ったのが思い出深いです。
【好きな作品】
- チグリスとユーフラテス
- ひとめあなたに…
- おしまいの日
8(左)森 博嗣
打線を組んでいる際、最後の最後までオーダーに入れるか迷ったのですが、
自分への影響度という意味だと外せませんでした。
もはやミステリ界のあだち充的な立ち位置と思っています。
独特のカタカナ表現、気の利いたタイトルや言い回しが魅力ですね。
【好きな作品】
- すべてがFになる
- 封印再度
- 有限と微小のパン
9(投)恩田 陸
とても幅広い作品を書かれていて、様々な賞を受賞されている華があるイメージです。
嵌まるきっかけになった作品は「三月は深き紅の淵を」ですね。
タイトルもとても格好良いですし、構成も見事。
そうかと思えば、「夜のピクニック」のような正統派な作品も素晴らしいです。
【好きな作品】
- 夜のピクニック
- 三月は深き紅の淵を
- 図書室の海
感想
打線を組んで、1人ずつ解説を書いていくのはとても楽しい作業でした。
いろいろな人がやりたがる気持ちが理解できました。
野球の打線というのが、性格やキャラクタ性、イメージなどをかけあわせる楽しみに上手くマッチしているのでしょう。
ただ、少しでも野球に興味が無いと途中で挫折しそうな難易度です。
おそらくサッカーでも似たようなことはできますが、フォーメーションをうまく文字列で表現するのがやや手間なので、あまり作られないものと推測します。
レビュー及び推薦のフォーマットとしてはよくできた形式なので、今後も各所で目にしそうです。