村上醍醐です。
ワールドカップロシア大会、日本代表は決勝トーナメント初戦ベルギー相手に惜敗となりましたが、確かに日本全国に感動を与えてくれました。
そんなスポーツが熱いこの時期にぜひ読んでほしいスポーツ小説たちを紹介したいと思います。
1.DIVE!!
内容紹介
オリンピック出場をかけて、少年たちの熱く長い闘いがはじまる!高さ10メートルから時速60キロで飛び込み、技の正確さと美しさを競うダイビング。赤字経営のクラブ存続の条件はなんとオリンピック出場だった。少年たちの長く熱い夏が始まる。小学館児童出版文化賞受賞作。
感想
「飛び込み」というマイナースポーツを扱った今作。映画化・マンガ化などのメディアミックス展開が幅広くされました。読んで見れば納得の面白さ、少年たちが悩みつつも、才能を開花し、成長していく姿は読んでいて心が震えます。面白い!
2.サクリファイス
内容
ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと――。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた! 大藪春彦賞受賞作。
感想
これもどちらかというとマイナースポーツの「ロードレース」を扱った作品。ロードレースというスポーツの醍醐味が一冊読めば痛感できます。夏の夕方、蒸した空気が足元から這い上がってくるような読後感で、硬派なミステリー小説が好きな人にもおすすめできる作品です。
3.1985年の奇跡
内容
おニャン子に夢中だったあの頃。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!「夕やけニャンニャン」を見ること以外何のヤル気もない僕らが、アイツのおかげでひょっとしたら甲子園に行けるかも!ってマジ!?−−山あり谷ありでページをめくる手が止まらなくなる青春小説の傑作だ!!
感想
今度は一転してメジャースポーツな野球、特に「高校野球」を扱った青春小説です。題名にある通り1985年を背景に、スラップスティック的な展開で最後はスカッとさせてくれます。こんな野球小説が書きたかったと思われてくれる、隠れた良作です。
4.風が強く吹いている
内容
箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何? 走るってどういうことなんだ? 十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく……風を感じて、走れ! 「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
感想
最後は陸上、特に「箱根駅伝」を扱った作品です。季節的には執筆時(7月)とは真逆ですが、後半の展開は手に汗握る熱さです。一気に読ませる疾走感のある語り口が気持ちよくて、これを読んだら箱根駅伝を見ずにはいられなくなること間違いなし。何よりタイトルがいいですね。風が吹いているようにページを捲るのが止まらない。この作品には確かに風が強く吹いている、そう思います。
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