LINE×ブロックチェーン=4CASTが面白い ※2019年8月26日サービス終了

その他・雑記

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【2019年8月8日追記】

本記事で紹介している「4CAST」は、8月26日を以ってサービスを終了することが発表されました。8月26日までに換金されなかったLINK Pointは、自動でLINEポイントに交換されるとしています。

 

 

村上醍醐です。

 

興味深いサービスがリリースされている

あのLINEが早くも、ブロックチェーン技術を使った実サービスを世に解き放ちました。

それが「4CAST」です。

 

4CAST – Fun Future

 

サービス名はもちろん、予測・予想・見通しといった意味の英語「forecast」を意図してのものでしょう。

ただ、数字の「4」は何を意味するのでしょうか・・・?

 

ユーザーは11月10日時点で50万人を突破しています。これだけのユーザーが意識せずにブロックチェーン技術を使っている状態をLINEは作り出しました。ある意味恐ろしいです。

 

概要

サービスの概要は以下のとおりです。

 

「4CAST」は、コミュニティ内で未来に起きることを予想して楽しむプラットフォームです。参加ユーザー一人ひとりの知識や知恵をもとにみんなで予想し合うことで、より精度の高い未来予想ができるようになります。サービス内でのアクションを通して、サービスの価値向上に貢献したユーザーは、LINK Pointをインセンティブとして得ることができます。

 

もう少し詳しく説明すると、以下のような流れで利用します。

 

  • LINEユーザーであることが条件
  • ログインすると、専用ウォレットが作られる
  • 映画の興行収入ランキングやスポーツの試合結果など様々なジャンルを択一式で予想する
  • 予想するのは無料、締切までに変更は可能
  • 結果が出るのは数日後から数年後まで様々
  • 予想が的中するとポイントが獲得できる
  • ポイントがデイリー・週間・月間で上位になるとインセンティブ(LINEトークン)が獲得できる
  • トピックをSNSにシェアしてもインセンティブが獲得できる
  • 獲得したLINK Point(※)はLINEポイントと交換可能

 

※LINE独自のブロックチェーンネットワークで使われる汎用コイン。

 

LINEのブロックチェーン技術戦略

LINEは去る2018年9月27日に、「独自のブロックチェーン技術を活用し、ユーザーとサービス提供者の共創関係の構築を目指す「LINE Token Economy」における今後の計画、 および5つの分散型アプリーケション「dApp」サービスについて発表」をおこなっています。

 

linecorp.com

 

5つのdAppアプリとは以下のとおり。

「Wizball」と「4CAST」はリリース済みです。

 

1. 知識共有プラットフォーム「Wizball」概要

「Wizball」は、知識共有のためのQ&Aプラットフォームです。LINE独自のブロックチェーン(LINK Chain)を基盤とし、サービスの価値向上に貢献したコミュニティメンバーと価値を分かち合うことでインセンティブが付与され、ユーザー同士がよりよい情報共有環境を創り上げていくことを目指します。

β版:https://wizball.io

 

2. 未来予想プラットフォーム「4CAST」概要

「4CAST」は、コミュニティ内で未来に起きることを予想して楽しむプラットフォームです。参加ユーザー一人ひとりの知識や知恵をもとにみんなで予想し合うことで、より精度の高い未来予想ができるようになります。サービス内でのアクションを通して、サービスの価値向上に貢献したユーザーは、LINK Pointをインセンティブとして得ることができます。

β版:https://www.4cast.to ※スマートフォンのみ対応

 

3.商品レビュープラットフォーム「Pasha」概要 ※2018年 ローンチ予定

「Pasha」は、身の回りにある様々な商品の写真を撮ることでレビュー・検索できるプラットフォームです。調べたい商品の写真を撮るだけで「Pasha」のデータベースから商品情報を検索することができます。データはユーザーが投稿した情報で構成されており、投稿・レビューなどのアクションをしたユーザーには、インセンティブが付与される仕組みとなっております。

 

4.グルメレビュープラットフォーム「TAPAS」概要 ※2018年 ローンチ予定

「TAPAS」は、日本全国にある飲食店の情報を共有することができるグルメレビュープラットフォームです。ユーザーは、実際にお店に訪れた際の“レシート”をカメラで読み込むことで「評価」「コメント」「写真」などを投稿できるので信頼性の高いレビューとして共有されます。投稿・レビューなどのアクションをしたユーザーには、インセンティブが付与される仕組みとなっております。また、店舗情報や食べたメニューは、レシート読取り時に自動的に反映されます。

 

5.ロケーションSNSプラットフォーム「STEP(仮)」概要 ※2018年 ローンチ予定

「STEP(仮)」は、レジャーや旅行などで訪れた場所の思い出を共有するSNSプラットフォームです。アップした写真に位置情報とタグを入力することで、旅行の思い出をBOOKとしてまとめることができます。また、そのBOOKを公開すれば、旅行情報として他のユーザーと共有することができ、閲覧されればされるほど、BOOKの評価が上がりインセンティブを受け取ることができます。

 

サービス内容だけを見れば、目新しいものではないのですが、このスピード感は驚きに満ちています。

ブロックチェーン技術を用いることで、どのようなものに昇華するのかが注目されます。

 

未来予測サービスについて

海外ではスポーツのブックメーカーなど大きな分野になっていますが、こと日本においては、こういった未来予測サービスは、今までもたくさん生まれては埋もれてきた印象です。

スマホゲーム界でも、スクウェアエニックスが、まさに現実の出来事を予想することをゲーム化した「予言者育成学園 Fortune Tellers Academy」を2016年ごろリリースしていたのですが、2018年6月29日サービス終了してしまいました。

 

www.jp.square-enix.com

 

なかなか浸透しない一因として、答え合わせのフェーズが意識されないのが理由として大きい気がしており、4CASTが、そこをクリアできるようなサービスになったら一気に突き抜けそうな気がしています。

あとは、ユーザーが増えてきた時に問題の質を維持できるかというところも重要になると思います。

 

今後に期待

一つの発展形として、未来予測が上手な人はいわゆる「アーリーアダプター」という人種で、世の中の動きに敏感なので、どんな商品が売れるかその人達に聞くとわかるようになったりするかもしれません。そうすると、一般企業の製品テストなどをそういう人たちに実施するということもありえるかもしれませんね。

 

4CAST自体は、ユーザーが増えることで次第にポイント獲得の旨味はなくなっていくはずなので、稼ぐなら今ですね。

私自身は、この4CASTというよりは、LINE×ブロックチェーン技術の相乗効果で日本全体を引っ張って欲しいと思います。

 

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