2018年に読んで印象に残った3冊(フィクション編)

読書

村上醍醐です。

2018年に読んだ小説などの中で印象に残った3冊を紹介したいと思います。

今年は数年来追ってきたシリーズ物の完結編や、番外編が印象に残りました。

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1.とある飛空士への誓約

四千もの島嶼が大瀑布を挟んで存在する「多島海」。ハイデラバード連合共同体、セントヴォルト帝国、秋津連邦、三つの大国が覇権を争うこの海を、七人の少年少女の操縦する大型飛空艇が親善飛行していた。いずれもその突出した才を認められた士官候補生たちだったが、「空の一族」の強襲に、名も知れぬ島への不時着を余儀なくされる。脱出のために協力する七人。しかしそこには裏切り者が潜んでいて―。空戦ファンタジーの金字塔!「飛空士」新シリーズ、史上空前の規模でついに始動!!七人の主人公が織りなす、恋と空戦の物語。

感想

今年の夏は毎夜このシリーズを読み進めていました。

「とある飛空士への追憶」
「とある飛空士への恋歌」
「とある飛空士への夜想曲」
「とある飛空士への誓約」

「とある飛空士」シリーズここに完結です。素晴らしかったです。最終巻はしっかり空戦を描き、そして描き切りました。ご都合主義だと揶揄する人もいるかも知れませんが、私はこれでいいと思いました。

やっぱり海猫が出るシーンが、シリーズへの思いがオーバーラップして涙腺が緩んでしまった。うん、本当によかった。

最終巻を読み終わった後の虚無感と満足感はシリーズを追っていた者の宿命みたいなもので、寂しいけど良いものですね。

少しでも気になった方は「とある飛空士への追憶」からどうぞ。これは1巻完結ストーリーなので、入りやすいです。

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2.ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~

ビブリア古書堂に迫る影。奇妙な縁で対峙することになった劇作家シェイクスピアの古書と謎多き仕掛け。そこには女店主の祖父による巧妙な罠が張り巡らされていた。日本で一番愛されるビブリオミステリ、ここに完結。

感想

ドラマ化もされた、古書を巡る人気ミステリーここに完結です。

謎解きは華麗に余韻を微かに残すよい終わり方でした。シェイクスピアなら、ほとんどの人が何かしらの作品の知識はあるので、作品とのつながりを感じる機会は多いのではないでしょうか。シリーズとして7巻は、ちょうどいいボリュームな気がします。

その後発売された番外編も安定の面白さでした。

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3.花だより みをつくし料理帖 特別巻

澪が大坂に戻ったのち、文政五年(一八二二年)春から翌年初午にかけての物語。店主・種市とつる家の面々を廻る、表題作「花だより」。澪のかつての想いびと、御膳奉行の小野寺数馬と一風変わった妻・乙緒との暮らしを綴った「涼風あり」。あさひ太夫の名を捨て、生家の再建を果たしてのちの野江を描いた「秋燕」。澪と源斉夫婦が危機を乗り越えて絆を深めていく「月の船を漕ぐ」。シリーズ完結から四年、登場人物たちのその後の奮闘と幸せとを料理がつなぐ特別巻、満を持して登場です!

感想

こちらもドラマ化された「みをつくし料理帖シリーズ」の後日譚。

主人公の澪+3名のそれぞれのその後が描かれます。いずれも期待を裏切らないクオリティ、人情と温かみに溢れたお話でした。

読んだ後は、温かい味噌汁が飲みたくなる、そんな一冊です。

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